以前サイトを制作したお客様から、常時SSLについてご相談いただきました。
お客様は、SSL対応をしていないのでぜひしたほうがいい!と営業を受けたと話されていました。
営業担当者から、「SSL対応したらサイトスピードがアップして、SEO上効果があるうえに問い合わせが増えますよ!」と言われたのだとか。
う~む、SSL対応したらスピードがアップするとは初耳だ、デタラメか?・・・と思っていたら、どうやら本当(厳密には絶対に速くなるわけではないが根拠はそれなりにある)の話のようです。
不勉強で申し訳ありません。
反省とともにブログ記事にしておきます!
そもそも常時SSLとは?
まず話の根本から分からねぇ!
「ジョージえすえすえる」ってなんだっぺぇ?って人は、
ひとまず弊社サイトのサービスページをご覧ください。
常時SSL対応
一言で言えば、「安全性の高い通信方法でホームページを見せる」ってことです。
昨年話題になりました。常時SSLって知らない人がこのページを読むことも少なそうですが、
もっと詳しくお聞きになりたい人はお問い合わせくださいね~。
常時SSLだと本当に速い?
さて本題に戻って、常時SSLというのがなぜスピードアップになる(という話になっている)のでしょう?
それは通信の次世代プロトコル「HTTP/2」が登場したからです。
HTTP/2は、常時SSLでないと使えない規格のため、これを根拠に常時SSLは速い!と言っているわけですね。
(HTTP/2は、エイチティーティーピーツーと読みます。)
HTTPというのは、ホームページのURLの最初に、 http:// とか https:// とか書きますよね?あれのことです。
通信の規格(きまりごと)なんです。
その次世代規格だから「2」がついて、HTTP/2です。
(※ちなみに次世代と書きましたが、これも正確には現行のHTTP/1.1からのマイナーアップデートらしい)
しかしながら、調べてみるとHTTP/2にすれば絶対に速くなる!というわけではないそうです。
さくらインターネットのサイトが良くまとまっているのでご覧ください。
https://ssl.sakura.ad.jp/column/http2/
要点だけ引用させていただくと、
速くなるケース
- 画像などのファイルがたくさんある
- 細かいCSSやJavaScriptを大量に読み込む必要がある
- サイトのドメイン内にファイルが集約されている
速くならないケース(場合によっては遅くなる)
- テキスト主体でコンテンツの少ないシンプルなサイト
- 動画閲覧ページのように容量の大きいファイルはあるが、少ないファイル数で構成されている
- 自サイトではなくCDN(content delivery network)など複数の別ドメインにファイルが分散されている
- SSL化されていない(そもそも恩恵を受けられません)
だそうです。
個人のブログならいざしらず、商業用のウェブサイトなどは画像やデザイン要素が豊富なので、確かに速くなるケースに該当しそうです。
Web担当者フォーラムでは、HTTPと、HTTP/2の速度比較をした記事がありました。
https://webtan.impress.co.jp/e/2016/05/10/22781
速くならなかったとしても・・・
さて、調べていると、結局速くならないじゃん!というケースも良くあるみたいです。
しかしながら!
また、いずれにせよ常時SSLは、ユーザーへの安心付与が最大の目的ですので、あんまり速くならないなら常時SSLはやっぱり要らないや・・・
なんて考えず、前向きに検討いただくのが良いかと思います。
こういった規格にアップデートしていくことは、更に次にくる他の規格との連携とか、後から恩恵が生まれてくることもありますので。
やらない理由はさほどありませんかね。
それではまた。